野生キノコ自粛に困惑 県内の産直・小売業者【岩手日報】
2012年09月18日 16:36
福島第1原発事故の影響で、一関市の野生キノコが放射性セシウムの国基準値(1キログラム当たり100ベクレル)を超過した問題で、1種類でも基準値を超えれば地域のキノコ全種類が出荷できなくなることに、県内産直、小売り業者の間で動揺が広がっている。本格シーズンを前に、春の山菜に続く規制は収入への大打撃。食の安全は守らなければならず、業者は危機感を募らせている。
今月11日に一関市産のホウキタケから基準値を上回る1400ベクレルが検出され、県は同市に野生キノコ全種の出荷自粛を要請した。
キノコは種類が多い上、放射性セシウムを取り込みやすいといい、国は市町村で1種類でも基準値を超えた場合、品目別に規制した山菜と異なり全種類の出荷を制限した。